子どもが溶連菌感染症と診断され、顔が赤く火照り、体中に発疹が出ている時期は、親としても非常に神経を使うものです。まず第一に考えるべきは、家庭内での感染拡大をいかに防ぐか、そして痛みや痒みに苦しむ我が子をどうケアするかという点です。溶連菌は飛沫感染と接触感染の両方で広がります。お子さんがお喋りをしたり、咳やくしゃみをした際に飛び散る飛沫には大量の細菌が含まれています。顔に発疹が出ているような急性期は、特に細菌の排出量も多いため、可能な限りお子さんの個室を確保するか、難しい場合でもタオルや食器の共有を完全に断つことが必須です。特に、顔を拭いた後のタオルを他の家族が使ってしまうことは、最も直接的な感染ルートになります。洗濯物は分ける必要はありませんが、乾燥機を使用したり日光にしっかり当てて乾燥させることが効果的です。お子さんのケアについては、まず「喉の痛み」への対策が優先されます。溶連菌による喉の腫れは非常に強く、水を飲むことさえ拒むことがあります。脱水を防ぐためには、常温か少し冷たい程度の飲み物を、少量ずつ頻回に与えてください。オレンジジュースなどの酸味が強いものや、炭酸飲料は喉を刺激して痛みを増幅させるため避けるべきです。一方で、冷たいアイスクリームや冷製スープは、喉の炎症を一時的に鎮める効果があり、エネルギー補給としても適しています。顔や体の発疹については、無理に薬を塗り広げるよりも、清潔を保つことが先決です。汗をかくと痒みが増すため、吸湿性の良い綿素材のパジャマを着せ、室温を適切に管理してあげてください。顔を洗う際も、ゴシゴシ擦るのではなく、泡で包むように優しく洗い、水分を拭き取る際もタオルで押さえるようにします。また、抗生物質を飲み始めてから二十四時間が経過し、熱が下がれば周囲への感染力は激減するとされています。しかし、これはあくまで目安であり、お子さんの体力が回復するまでは無理な外出は控え、自宅で静かに過ごさせてください。発疹が消え始めた後の「皮剥け」の時期は、見た目には痛々しいですが、本人は痛みを感じていないことが多いものです。保湿クリームなどで乾燥を防いであげると、新しい皮膚が綺麗に再生されます。最も重要な家庭内対策は、看病している保護者自身が倒れないことです。看病の前後には必ず徹底した手洗いをし、必要に応じてマスクを着用してください。溶連菌は大人にも感染し、大人がかかると子ども以上に重症化して激しい喉の痛みや高熱に苦しむことが多い病気です。家族全員がこの一週間を「正しく警戒」し、「丁寧にケア」することで、溶連菌という嵐を最小限の被害で乗り越えることができるはずです。
溶連菌で子どもの顔に発疹が出た時の家庭内感染対策とケア