私の家にある日突然やってきた水疱瘡という「招かれざる客」との戦いは、月曜日の朝に息子の背中に見つけた一つの一見小さな虫刺されのような赤い点から始まりました。その時点では、まさかこれが二週間に及ぶ隔離生活の幕開けになるとは想像もしていませんでした。夕方にはその赤い点がみるみるうちに全身へと広がり、中心部が膨らんだ水疱へと姿を変えたとき、私はすぐに「あの時、保育園で流行っていたという知らせは本当だったのだ」と悟りました。小児科を受診すると、先生からは開口一番「すべての水疱がかさぶたになるまで、一歩も外に出てはいけません」という厳しい通告を受けました。これが、法律でも定められた水疱瘡のうつる期間の終了条件であることを、私はこの時初めて身を持って知ることになったのです。先生の説明によれば、水疱瘡のウイルスは、発疹が出る二日前から、すでにお喋りや咳を通じて空気中に放出されているのだそうです。つまり、私たちが「あ、発疹だ!」と気づいたときには、すでに周囲の子供たちにウイルスを配り終えてしまっている可能性が高いということでした。この事実に、親としての申し訳なさと、この病気の巧妙な生存戦略に対する驚きを禁じ得ませんでした。自宅療養が始まってから、最も過酷だったのは、痒みと戦う息子をなだめること以上に、「いつになったらかさぶたになるのか」という先の見えない不安でした。発疹は数日にわたって次から次へと新しいものが出てきます。最初にできたものがかさぶたになっても、後から出てきたものがまだ瑞々しい水疱であれば、それはまだ「うつる期間」の真っ只中にいることを意味します。毎晩、お風呂上がりに息子の全身を点検し、新しい発疹がないか、古いものが乾燥しているかを確認するのが日課となりました。出席停止期間の基準は非常に明確で、かつ厳格です。園の看護師さんからも「一つでもジュクジュクした水疱があれば受け入れられません」と念を押されました。仕事との兼ね合いで焦る気持ちもありましたが、もし自分の不注意で他の園児にうつしてしまい、その子が重症化したり、その家のおじいちゃんやおばあちゃんにうつしてしまったりしたらと考えると、徹底的に守るしかないと心に決めました。結局、最後の一つがかさぶたになるまでに丸七日を要しました。かさぶたは見た目には痛々しいものですが、医学的には「勝利の印」であり、他人にうつす危険がなくなったという安心の証です。この一週間を通じて痛感したのは、ワクチンの重要性と、社会的な隔離の必要性です。二回のワクチンを打っていたおかげで、息子は高熱にうなされることもなく、比較的軽症で済みましたが、それでもうつる期間の長さは変わりませんでした。この長い潜伏期間と隔離期間は、共働き世帯にとっては非常に高い壁となりますが、感染拡大を防ぐためにはこの「かさぶた化」という基準を甘く見てはいけないのだと、静まり返った自宅で息子と過ごしながら深く実感しました。