あの日、背中の奥に感じた鈍い痛みから、私の長い病院探しの旅が始まりました。最初はただの疲れだろうと高を括っていましたが、痛みは次第に鋭さを増し、日常生活さえままならない状態になったのです。近所の整形外科を受診し、レントゲンを撮りましたが、結果は異常なし。湿布と痛み止めを処方されるだけで、痛みの根本的な原因を調べるまでには至りませんでした。その後も、内科や泌尿器科、さらには婦人科まで、疑わしい診療科を片っ端から受診しました。どの病院でも検査結果の数値は正常で、医師からは「ストレスではないか」という言葉をかけられることが増えました。自分の身体の中に確実に存在するこの痛みが、数値という形にならないもどかしさと、周囲に理解されない孤独感で、私の精神は削られていきました。転機が訪れたのは、友人の勧めで受診した、痛みへのアプローチを専門とする総合病院の総合診療科でした。そこでは、一つの臓器だけを見るのではなく、私の生活習慣、過去の病歴、そして痛みがどのように移動し、どのような感情と結びついているのかを、一時間以上かけて丁寧に聞き取ってくれました。精密なMRI検査の結果、ようやく判明したのは、背骨の非常に狭い隙間で神経が僅かに圧迫されているという事実でした。これまでの検査では見逃されていた微細な異常が、私の激痛の正体だったのです。原因が判明した瞬間、私は痛みそのものよりも、自分の苦しみに名前がついたことに安堵し、涙が止まりませんでした。病院という場所は、単に治療を受けるだけの場所ではなく、自分の身体の中で起きている「正体不明の反乱」を解明し、自分自身を取り戻すための場所なのだと痛感しました。もし、あなたが今、検査をしても原因が分からない痛みに絶望しているのなら、諦めないでほしいと思います。医学は常に進歩しており、あなたの痛みを真摯に受け止め、最新の知見から原因を掘り下げてくれる医師は必ず存在します。自分に合う病院を見つけるまでの道のりは険しいかもしれませんが、その先にこそ、痛みのない穏やかな生活が待っているのだと信じています。
長引く痛みの原因を求めて病院を渡り歩いた私の記録