ふわふわとしためまいが日常的に続くようになると、生活の質は著しく低下してしまいます。病院で精密検査をしても特に大きな病気が見つからない場合、それは日々の生活習慣やストレスが複雑に絡み合って引き起こされているのかもしれません。私自身、数年前に原因不明の浮遊感に悩まされた時期があり、医師のアドバイスを元に始めた地道なセルフケアが、結果的に症状の改善に繋がりました。ここに、その実践記録を記したいと思います。まず最初に取り組んだのは、何よりも生活リズムを整えることです。不規則だった就寝・起床時間を見直し、毎日できるだけ同じ時間に起き、同じ時間に寝ることを徹底しました。睡眠不足は自律神経のバランスを乱す最大の敵です。質の良い睡眠を確保するため、寝る1時間前からはスマートフォンの使用をやめ、代わりにリラックス効果のあるハーブティーを飲んだり、ヒーリング音楽を聴いたりする時間にしました。次に食生活の見直しです。三食をきちんと摂ることを基本とし、特に血行促進作用が期待できるビタミンEを多く含むアーモンドやアボカド、そして自律神経の働きを整える助けとなるビタミンB群が豊富な豚肉や玄米を意識的に食事に取り入れました。逆に、めまいを誘発することがあると言われるカフェインやアルコールの過剰摂取は、きっぱりと控えました。そして、最も効果を実感できたのが、適度な運動の習慣化です。激しいスポーツではなく、毎朝30分のウォーキングから始めました。景色を楽しみながらリズミカルに歩くことは、気分転換にもなり、全身の血流が良くなるのを感じました。また、デスクワークの合間には、1時間に1回、首や肩周りの筋肉をゆっくりと伸ばすストレッチを必ず行いました。特に、首をゆっくり回したり、肩甲骨を寄せたりする動きは、凝り固まった筋肉をほぐし、頭がすっきりする感覚がありました。これらのセルフケアは、魔法のようにすぐに効果が現れるものではありません。しかし、根気強く一ヶ月、二ヶ月と続けるうちに、あれほど頻繁に起きていためまいの回数が徐々に減り、症状の程度も軽くなっていくのをはっきりと実感できました。自分の体と丁寧に向き合い、労わる時間こそが、最良の薬になるのだと心から思います。
ふわふわめまいと向き合う。私のセルフケア日記