声が出ないという症状で耳鼻咽喉科を受診すると、一体どのような診察や検査が行われるのでしょうか。見えない喉の奥を調べられることへの不安や、痛い検査をされるのではないかという心配から、受診をためらっている方もいるかもしれません。しかし、検査の流れをあらかじめ知っておくことで、不安は大きく和らぎます。安心して診察に臨むために、代表的な検査内容を理解しておきましょう。病院に到着し、受付を済ませると、まずは問診票を記入します。いつから声が出ないのか、他にどんな症状があるか、喫煙や飲酒の習慣、職業などを詳しく記入します。この問診票は、医師が診断を下す上で非常に重要な情報源となります。診察室に入ると、医師は問診票の内容に基づき、さらに詳しく症状について質問します。その後、口を開けて「あー」と声を出し、ペンライトなどで喉の奥(咽頭)の状態を観察します。扁桃腺が腫れていないか、喉が赤くなっていないかなどをチェックする、基本的な診察です。そして、声が出ない原因を特定するための最も重要な検査が「喉頭内視鏡検査(喉頭ファイバースコープ検査)」です。これは、細いカメラ(内視鏡)を使って、肉眼では見えない喉の奥深くにある声帯の状態を直接モニターに映し出して観察する検査です。内視鏡は、鼻から挿入する方法と、口から硬い棒状のスコープを入れる方法があります。一般的には、嘔吐反射が少なく、より自然な発声状態を観察できる鼻からのファイバースコープが多く用いられます。検査の前には、鼻の通りを良くする薬や麻酔薬をスプレーするため、痛みはほとんど感じません。少し鼻の奥に違和感を覚える程度です。医師はモニターを見ながら、患者さんに「いー」と発声してもらい、声帯がきちんと閉じているか、振動はスムーズか、ポリープや腫瘍、麻痺などがないかを詳細に確認します。検査にかかる時間はわずか数分です。この検査によって、声が出ない原因のほとんどを特定することができます。痛みへの心配はほとんど不要ですので、声の不調を感じたら、ためらわずに専門医の診察を受けてください。
声が出ない不安を解消!病院での検査とは