甲状腺の不調を感じる女性へ何科を受診すべきか解説
なんだか最近、理由もなくイライラしたり、逆に何もやる気が起きなかったりする。急に体重が大きく変動したり、動悸や息切れが気になったり。多くの女性が一度は経験するかもしれないこうした体調の変化ですが、もし長引くようであれば、それは甲状腺の病気が原因かもしれません。甲状腺は、喉仏の下あたりにある蝶のような形をした小さな臓器で、体の新陳代謝を司る甲状腺ホルモンを分泌しています。このホルモンのバランスが崩れると、心身にさまざまな不調が現れるのです。特に甲状腺の病気は女性に多く、男性の数倍から十数倍も発症しやすいと言われています。その理由として、妊娠や出産、更年期といった女性ホルモンの大きな変動が、免疫系に影響を与えやすいことが考えられています。では、いざ甲状腺の異常を疑ったとき、私たちは一体何科の病院へ行けばよいのでしょうか。最も専門的に診察、治療を行っているのは「内分泌内科」あるいは「代謝内科」です。これらの診療科は、ホルモンを分泌する内分泌器官全般の専門家であり、甲状腺疾患の診断と治療における中心的な役割を担っています。もし近所にこれらの科を標榜するクリニックや総合病院があれば、迷わずそちらを受診するのが最善の選択と言えるでしょう。しかし、専門の科は都市部に集中していることも多く、誰もがすぐにアクセスできるわけではありません。その場合は、まずはお近くの「一般内科」を受診することをお勧めします。内科医は広範な知識を持っており、丁寧な問診と血液検査によって甲状腺機能の異常をある程度スクリーニングすることが可能です。その結果、専門的な治療が必要と判断されれば、適切な専門医を紹介してもらえます。大切なのは、些細な不調だと自己判断で放置せず、まずは医療機関の扉を叩く勇気を持つことです。