いつも明るかったパートナーが、最近、口数が少なく、笑顔が消えた。真面目だった子供が、学校に行きたがらないようになった。大切な家族の、そんな変化に気づいた時、私たちは、どうすれば良いのでしょうか。それは、もしかしたら、彼らが、見えないストレスと戦い、心に不調をきたしている「適応障害」のサインかもしれません。そんな時、周囲の家族の、何気ない一言や、行動が、本人を、さらに深く傷つけてしまうこともあれば、逆に、回復への、大きなきっかけとなることもあります。ここでは、家族が適応障害かもしれない、と気づいた時に、私たちができる、大切なサポートについて、考えてみましょう。まず、何よりも重要なのが、本人の話を、ただ、ひたすら「傾聴する」ことです。アドバイスをしたり、解決策を提示したりする必要は、ありません。「なぜ、そんなことで悩むんだ」といった、本人の苦しみを、過小評価するような言葉は、絶対に禁物です。ただ、「そうか、そんなことがあって、つらかったんだね」と、その苦しみに、共感し、寄り添い、本人が、安心して、自分の気持ちを吐き出せる「安全な基地」になってあげてください。次に、絶対に、言ってはいけない言葉。それが、「頑張れ」です。適応障害に陥っている人は、すでに、これ以上ないほど、頑張り、そして、その結果、心身が疲弊しきってしまっています。その状態で、「頑張れ」という言葉をかけられることは、まるで、骨折している人に、「もっと速く走れ」と言っているようなもので、本人を、さらに深く、追い詰めてしまうのです。彼らが今、必要としているのは、激励ではなく、「休養」です。そして、本人の状態が、少し落ち着いてきたら、一緒に、専門家への相談を、考えてみましょう。その際も、「病院へ行きなさい」と、一方的に命令するのではなく、「あなたのことが、とても心配だから、一度、専門家の意見を聞いてみない?」と、あくまで、本人の意思を尊重する形で、提案することが大切です。病院の情報を、一緒に調べたり、あるいは、初診に、付き添ってあげることも、本人の、大きな安心に繋がるでしょう。サポートする側の、あなた自身も、一人で、全てを抱え込まないでください。あなた自身の心と体の健康を、守ることもまた、非常に重要なのです。
家族が適応障害かもしれない時にできること