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子供の声が出ない!小児科?耳鼻科?
普段は元気いっぱいに叫んだり笑ったりしている我が子の声が、ある日突然かすれていたり、ほとんど出なくなっていたりしたら、親として非常に心配になることでしょう。熱もなく、見た目は元気そうなのに声だけがおかしい。そんな時、小児科と耳鼻咽喉科、どちらに連れて行けばよいのか迷うかもしれません。この場合の診療科選びは、子供の年齢や声以外の症状の有無によって判断するのがポイントです。まず、発熱や咳、鼻水、全身のぐったり感といった、風邪のような症状を伴っている場合は、「小児科」を受診するのが第一選択となります。小児科医は子供の全身を診るプロフェッショナルであり、風邪やクループ症候群(ケンケンという特徴的な咳と声がれを伴う喉頭炎)など、子供に多い感染症全体を考慮して診断・治療を行ってくれます。特に乳幼児の場合、喉の炎症が呼吸困難につながることもあるため、全身状態の把握が何よりも重要です。一方で、熱もなく全身状態は良好で、声がれだけが目立つ場合や、数日経っても声がれが改善しないような場合は、「耳鼻咽喉科」の受診を検討しましょう。耳鼻咽喉科では、大人と同じように、喉の状態を直接観察することができます。もちろん、子供が怖がらないように配慮しながら、可能な範囲での診察となりますが、声帯にポリープのようなものができていないか、炎症の程度はどうかなどを専門的に評価してもらえます。特に、日常的に大きな声を出すことが多い活発な子供の場合、声帯に負担がかかって小児声帯結節(タコのようなもの)ができていることもあります。これは「小児耳鼻咽喉科」を標榜している医療機関や、子供の診察に慣れた耳鼻咽喉科医に相談するのが安心です。また、夜間に突然、犬が吠えるような咳(犬吠様咳嗽)とともに声がかすれ、呼吸が苦しそうな様子が見られた場合は、急性喉頭蓋炎などの緊急を要する病気の可能性もあるため、夜間救急を受診する必要があります。子供の「声が出ない」というサインを見逃さず、症状に合わせて適切な診療科を選んであげることが、早期回復につながります。